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無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 忘れかけていたもの   

総合政策学部 政策科学科 2年 平澤恵梨

私は、第32回多摩探検隊の番組プロデューサーを務めた。VTRは昭島子ども放送局。子ども放送局とは小・中学生が地域に根付いた番組を作り、その町の魅力を再発見するプロジェクトである。このプロジェクトを私たちゼミ生がTA(teaching assistant)としてサポートしている。今回は、昭島市立つつじが丘南小学校の6年生が昭島市産業まつりをレポートする内容であった。

準備を整え、待ちに待った当日。天気は快晴。初めて会う子どもたちは、素直で人懐っこく、学生とすぐに打ち解けることができた。私は、「昭島市産業祭りの隠れた魅力を探る」をテーマに、どうしたらより子供たちが昭島市の魅力を引き出すことができるかを考えた。そして子供たちには「インタビューするときはあいさつ」「リアクションをする」ことを何度も繰り返し確認し、撮影に向かわせた。実は、このようなりポートは学生にとってもとても難しいものである。子どもたちは、この大役をどうやって乗り切るのか私自身見てみたかった。

撮影は順調に進み、子どもたちも楽しそうにしていた。苦手な大根を試食するレポートやラストのお神輿に参加するという突然の出来事さえも、子供たちは自分の頭で考え、とても面白いレポートにした。そんな子どもたちの頭の柔らかさには驚かされた。

数日後、子どもたちのレポートを多摩探検隊用に編集していると、笑いがとまらなかった。子どもたちの独特の間合いや素直な表情や緊張しながらも懸命にレポートする姿は微笑ましく、また、突然の子どもたちのインタビューにとまどいながらも答えてくれる昭島市の人々の優しさは、今の時代に忘れかけていた何かを思い出させるような気がした。このVTRの暖かさは「表情」にあると思う。大人は、世間体を気にして中々本音を出さなかったり、場を乗り切るための感情のない笑顔の仮面をつけている。しかし、子どもたちはそんなことは気にせず、思ったことや感じたことを言葉にしなくても、素直に表情に出すことができる。単純で最も人間らしいのかもしれない。子ども放送局を担当して気づくのは、このような普段は気がつかない、言葉では表せないような子供たちの不思議な力である。

制作に関わった私は子ども放送局から様々なことを学んだ。一番強く感じたのは「伝える」ということだ。まず、私たちの意志を子どもが理解できるように説明し、それを受けて子どもたちが自分のやり方で伝える。子供たちは、体当たりレポートでも人の心を動かすことができる。用は伝えたい思いとそれについて考えることが大切だと感じた。

最後に、子ども放送局を終えた子どもたちは「昭島の知らないところを知ることができて楽しかった。昭島がもっと好きになった」と言った。昭島に住むたった9人の子どもたちだが、このような感想をもってくれて嬉しい。このVTRは昭島の人の様々な思いと子どもたちの発見が詰まっている。世界に一つしかないかけがえのないものである。小さなことからたくさんの人に幸せをうむ子ども放送局。私は、この感動を自分の心に秘め、子ども放送局で学んだ初心に戻って素直な視点でものごとを伝えることを、忘れずにいたいと思った。
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by tamatanweb | 2006-12-01 00:00 | 昭島子ども放送局